会社員だったころ、経理の担当者とはどうにも折り合いが悪い時期があった。
何を差し出しても、どこかしら粗を探されていた。傍から見ても、少し行き過ぎているとわかるようなやりとりだった。上司も、まわりの人たちも、その様子を見ていた。それでも、どう対処すればいいのかわからないまま、ただ日々をやり過ごしていた。当時のわたしは、そういう日々をただ受け止めることしかできずにいた。
あるとき、同僚から、ふいに言われた。「そういうの、自分でできるんじゃない?」
その一言で、自分にもヒーリングができることを思い出した。
振り返ると、他人のことはできても、「自分のこと」はいつも後回しにしていた。人からのご依頼には丁寧に向き合うのに、自分自身のこととなると、後回しにしてもいいことのように扱っていた。そういう扱いを、自分自身にだけずっと続けていたのだと思う。
その晩、ヒーリングをしてみることにした。
その翌日から、あれほど繰り返されていた些細な指摘が、ぴたりと止んだ。
憂鬱な日々がすっかり快適になった。
人のことばかり整えて、自分のことは後回しにしてしまう癖は、たぶん今も少し残っている。
誰かのことなら心配できるのに、自分のことになると我慢してしまう。
つらいと感じていても、「これくらい大丈夫」と思ってしまう。
助けを求めるより先に、自分でなんとかしようとしてしまう。
そういうことは、案外少なくないのかもしれません。
